ヨーロッパへのコーヒーの伝播とバッハ「コーヒー・カンタータ」

もともとコーヒーは、イスラーム神秘主義者が、修行の際の眠気覚ましに飲用していたものとされていますが、オスマン帝国を通じてヨーロッパに伝わったと言われています。
18世紀にそのコーヒーの流行を皮肉ったバッハのコーヒー・カンタータは、茶目っ気たっぷりの名曲です。

コーヒーのヨーロッパへの伝播

もともとコーヒーは、イスラーム神秘主義(スーフィズム)の修行者たちが、瞑想や祈りの際の眠気覚ましに飲用していたと言われます。

ヨーロッパへの伝播は、オスマン帝国(トルコ)からという逸話があります。

1683年にオスマン帝国(トルコ)は第二次ウィーン包囲を行いますが、結局失敗に終わります。

この時にトルコ軍が残した物資の中からコーヒー豆がヨーロッパに伝わったというのが有名な話ですが、現在では疑問視されています。

けれども、すでに第二次ウィーン包囲以前からヨーロッパではコーヒーが知られているようですので、イスラーム世界との交易の中で、イスラーム商人かヴェネツィア商人あたりから運び込まれたと考えるのが妥当な気もします。

バッハ「コーヒー・カンタータ」

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バッハの世俗カンタータ「おしゃべりはやめて、お静かに」は、別名コーヒー・カンタータとして有名になっています。

1732年頃に作曲されたと言われるこの曲は、当時のコーヒーの流行を皮肉ったものです。

流行のコーヒー熱にすっかり染まってしまった娘に対して、父親が「やめてくれ」と懇願します。

娘「ダメ。一日に三杯は飲まないと気がすまないわ」
父親「じゃあ、結婚させない」
娘「平気だわ、一杯のコーヒーは千回のキスよりも甘いのよ」

落ち込んで死にそうになる父親に対して、結局娘は、「コーヒーをやめてお嫁にいきます」と言い、父親は狂喜します。

けれども娘はコッソリ「夫ができたらコーヒー好きにしてしまうわ」と言います。
反省してませんね。

バッハってお堅いようで、結構お茶目なところがあるような感じですね。

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